予防の話しイントロでは、むし歯予防の基本的な考え方をいくつか
御紹介いたしました。
ここでは、むし歯と甘味がお口の中に残っている時間の関係につい
てお話いたします。
むし歯になりやすさ=甘味の量×お口に残る時間ってことをまず
頭の隅っこにおいていただいて、、、
ここでクイズです?
母乳で2才近くまで育てられてお子さんと、人工乳(粉ミルク)で
育てられてお子さん、どちらのお子さんがむし歯になりやすいでしょう?
また、同じ量の糖分が入っているアイスクリームとキャンディ
どちらがむし歯になりやすいでしょう?
答えは人工乳(粉ミルク)とキャンディです。
もっとも母乳が最初の免疫に大変重要な役割を果たすのは事実
です。断乳が遅れた場合には人工乳の方が無難でしょう。
理由は同じ、口の中に入っている時間が長いからが一つ
あと甘味が頻繁にお口の中に入るということが第2の理由です。
最初のクイズは学生時代に小児歯科学の試験にでた問題です。
自分の子供がいない時にはピンとこなかったのですが、確かに
夜泣きされていちいち哺乳びん用意してミルク作るのはめんどく
さそうで、母乳ならすぐです。おっぱいをくわえながら母子とも
ねる場合もあるでしょう。
そうすると、母乳の成分が糖分に変わり、口の中に何時間も残る
こととなります。
そうすると上のかけ算でむし歯のなりやすさは何倍にもなります。
同じ理由でキャンディは頻繁にお口にいれる、歯に粘着力がある
っていう2つの理由でアイスクリームよりむし歯になりやすいこ
とがおわかりだと思います。
子供にむし歯を作る原因は3度、3度の食事ではなく副食(おやつ)
が一番大きな原因だと思っています。
100個のチョコレートを一気にくわせろ!!っていう意味は
、おやつ
は目で満足させてあげる、そのかわり決まった時間
(できるなら
食事と食事の中間の時間)に決まった時間内に
食べさせるのが、むし
歯にしないこつです。
でもこれも4才くらいまでが勝負です。4才を過ぎると自分の好みを
強烈に主張しはじめますのでたいていお子さんに負けます。
まして小学校に上がって自分でお小遣いをもらうようになったらその
好み、習慣を変えるのは大変な苦労を伴います。
『いうは易し、行うは難し』、『三つ子の魂百まで』って昔の人が
いったように、4才までのチャンスを失ったら、こんどはお子さん
本人の自覚にゆだねる必要があります。これはくり返しの教育と実践
が必要となり、4才までの母親がメインの予防とは性質が変わって
きます。