ここでは一般的なことはお話いたしません。
一般的な知識はどの本でも
書いてありますから、12年間歯周病(しそうのうろう)に取り組んできた
1歯科医師の個人的な見解と予防法をご紹介いたします。
難しいことはいい!予防方法だけお知りになりたい方は実践からお読みください。
歯周病は予防できるか?
まず歯周病は生活習慣病の側面が非常に強いということを覚えておいてください。
食習慣、嗜好品(特にたばこ、ガム、キャンディー類)、生活のリズム、ストレス
が時には歯磨き習慣以上に関係している症例をよくみます。
そこで糖尿病、高血圧などと同じで『摂生、養生』への取り組みが予防の柱になります。
実はこれが思っている以上に実行するのは難しいことは、ダイエットや禁煙に取り組
んだ経験のある方ならどなたでもお分かりのことと思います。
いわゆる『わかちゃいるけどやめられない!』というやっかいな感情です。
この感情を『わかっちゃったからやめる』、『わかったからやろう』にいかに変えて
日常生活習慣を作るかが、歯周病予防の大前提になります。
行動心理学でいう『行動変容』をいかにおこさせるか!っていうことになります。
では日常生活の習慣を変えるという行為を考えてみましょう。
例えば朝8時にいつも起きている人が6時に起きるような行動変容を考えてみます。
一番肝心なことは『何故?』6時に起きなければならないか?ということです。
それが仕事で絶対必要なことであればあまり問題なく行動は変容します。
問題は本人にとって今すぐには深刻でない場合(歯周病は自覚症状がほとんどないため
このパターン)には6時に起きる事は本人にとって非常な苦痛となります。
では6時に起きる事で体調がよくなって、自分にとっていいことがおこったらどうでしょう?
だれにいわれるでもなく6時に起きてくるようになり、行動変容が起こります。
そしていいことが続く限り行動変容は維持されることになります。
簡単な話し、歯磨きがしっかりできていれば口臭がなくなり出血もなくなる。。
これはいいことですね。
沢山の要素があるにしてもこの『自覚』、『気づき』が歯周病予防の一番大切なことです。
つまり自分が変わらなければ予防はできないということです。
では歯を磨けば歯周病治ることがわかったとします。
でも歯を磨くって面倒臭いです、特に朝は。歯科医の私でさえも面倒くさいですから。
そこで面倒臭がりやの歯科医が考えた歯周予防の方法をここでお教えします。
一度だまされたとおもってやってみてください。
こんなのはとってもやってられないっていう方は来月また御覧下さい。
もっと楽な方法があります。
歯周病予防の実践
1)たばこを止める(やめられない方は半分にする)。
2)歯ブラシを7本まとめ買いする。

3)お風呂の湯舟から手が届くところに吸盤着きのペン立てを2つセットする。
4)上の段に新しい歯ブラシを7本さしこみ、湯舟につかったとき上の段の歯ブラシを
つかって歯みがきをする。歯磨き剤はつけない。
5)磨き終わったら下の段のペン立てに置く。
6)上の段の歯ブラシは一週間で下の段に置かれる事になるので、下の段の7本の歯ブラシの
先の部分を市販のキッチンハイターに1時間ほどつけてよく水洗いをして上の段にもどす。
この時、歯ブラシの毛先が広がっていたら新しいものに変える。
では次にすることはいよいよ、歯科医院に向かう事です。
検査の結果、一本一本についてどのくらい歯周病が進んでいるか診断がつきます。
その診断に従って、歯石をとったり、噛み合わせを調整したり、食生活のアドバイスが
されます。
進行の程度によっては麻酔をかけて深いところの歯石をとったり、手術したり時には歯の神経
の治療も必要となることがあります。
いずれの処置も『歯磨きをした時に汚れが落ちやすくする処置』と思ってください。
基本は一週間を単位とした、お風呂での歯磨きです。
いままで自己流の歯磨き方法をみてもらってください。
自己流の歯磨き方法は場合によっては非常に危険な場合もありますから、具体的に
『自己管理のための歯磨き方法』を教わりましょう。
もう歯科にいく前にお風呂場での磨き方はできているので、成果は十分に上がります。
治療は長期間かかる場合がありますので、無理のないスケジュールを立ててください。
治療が終わったらお口の中の状態は前とまったく変わっているはずです。
この状態を保つのも、壊してもとどうりにするのもひとえに、ご自分の養生次第です。
4ヶ月後の定期検診の時までお風呂場での歯磨きをがんばりましょう。